2018年09月16日

WW2米陸軍の基本装備

※2019.4.20 細かい部分を加筆修正、着用例写真を掲載しました。

『ハ島攻防戦』の装備レギュレーションでは、「WW2に参戦した軍および警察・レジスタンスであればOK」とされています。

装備に詳しくないが興味がある初心者の方々を受け入れる意図で、このようなレギュレーションとなっていますが、実際はどんな服を買えばいいのかわかんないよ!!という方も多いと思います。

そこで、WW2米軍をかじっている私の視点から、少なくともこれを買えばかなり史実に近い服になるよ!!という指標を大雑把に書いてみようと思います。

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まず私が描いた、下の超絶上手い絵()をご覧ください。

WW2米陸軍の基本装備

イタリア~ヨーロッパ戦線でのアメリカ陸軍の一般的な服装です。
(ちなみに袖の階級章は3等軍曹です、描き間違えで変になってますが)
服装としては、この7点のアイテムをそろえれば、完全にアメリカ兵に見えます(笑)

では、アイテム各々について簡単に説明しましょう。

①ヘルメット・・・M1ヘルメット
丸っこい形の、鉄製のヘルメットです。
内側に、小さめの内帽(紙ないし樹脂製)が入っているのが特徴です。

内帽の前側に茶色の革製ストラップがついていて、これで外帽と固定します。
顎紐はカーキ色で、外帽の金具についています。戦後は、オリーブドラブ色になったり、外帽につく金具が増えたりしました。

WW2米陸軍の基本装備
ちなみに昔私が使っていたのはAmazonに出ている5000円くらいの謎レプリカでした。
形は良かったのですが、内帽の頭に接する部分の出来が悪く、被り心地がとても悪かったです。
それと、顎紐がめちゃくちゃチープな別物でしたので、切り取って捨てた覚えがあります(笑)

WW2米陸軍の基本装備
買うなら、S&Grafさんのものがまずまずな出来でおすすめです。

【余談】
当時の米兵に愛用された、ジープキャップというものがあります。
WW2米陸軍の基本装備
本来はM1ヘルメットの下に被るものですが、休憩中などこれだけ被ってる兵士も多かったようです。
軽量なので、走り回りたい人にはぴったりかもしれません(笑)

②インナーシャツ・・・ウールシャツ
羊毛のワイシャツです。
色が絶妙で、初心者当時色が似たシャツを探したのですがなかなか見つかりませんでした。

WW2米陸軍の基本装備
これは中田商店さんのを買えばいいです。レプリカとしては決定版と言っていいでしょう。

③ジャケット・・・M41野戦服
襟が大きい、カーキ色のジャケットです。
薄くて破れやすく、大戦当時は不評だったようですが、ノルマンディー上陸からしばらくまでは基本この服です。
WW2米陸軍の基本装備
WW2米陸軍の基本装備
中田商店さんと、S&Grafさんのものがポピュラーなようです。色調が少し違うので、好みで選ぶと良いでしょう。


【余談】
他にも、M43HBTや、M43フィールドジャケットというのもあります。名前が似てますが、別物です。
WW2米陸軍の基本装備
M43HBTは、ヨーロッパ戦線のみならず太平洋戦線でも米陸軍が広く使っていた、涼しめの作業服です。
上はM41で下はM43HBTという組み合わせも当時見られました。
S&Grafさんにあります。

WW2米陸軍の基本装備
M43フィールドジャケットは、M41の後継ジャケットで、ポケットが増え、色がグリーンになったものです。
厚めの生地なので、冬のヨーロッパ戦線のイメージが強いですね!
戦争後期の空挺部隊も着ています。

④ベルト
ベルトは、ジャケットの上から巻きます。
何のベルトを着けるかは、以下の通り武器によって異なります。

M1ガーランド→M1923 カートリッジベルト(ガーランドベルト)
WW2米陸軍の基本装備
S&Gさん。ちょっと生地が粗目です。
WW2米陸軍の基本装備
CLASSIFIEDさん。最近再販したようです。見た目はしっかりしてそう。

M1カービンorM1トンプソン→M1936ピストルベルト
WW2米陸軍の基本装備
※トンプソンマガジンは陸軍の場合、肩掛けのポーチか、20連×5本のポーチを使っていました。
WW2米陸軍の基本装備
肩掛けポーチ

※カービンマガジンは、専用ポーチをピストルベルトに取り付けます。
WW2米陸軍の基本装備
専用ポーチ

BAR→BARベルト

WW2米陸軍の基本装備

また、上記のベルトにはオプションとして、
・救急ポーチ(M1942ファーストエイドポーチ)
・水筒ポーチ(M1910キャンティーンカバー)
・銃剣(M1905バヨネット)

は、必ず付けています。

ファーストエイドポーチは、S&Grafや中田商店にもありますが、SEABEESというショップの物がとても安く、生地も良い感じなのでお勧めです。
WW2米陸軍の基本装備
あとの二つは、ちょっと値が張るので、買える時に買って揃えていくとよいでしょう。

ハ島への参戦にあたっては、上記のベルトその他はなくても構いませんが、
あるとないとでは格好良さが段違いなので、一番安いピストルベルトだけでも装備されることを強くお勧めします

⑤パンツ・・・ウールパンツ(マスタードパンツ)
羊毛の茶色寄りカーキ色のスラックスです。
これも色が絶妙で、似た色のパンツがありそうでなかなかないです(笑)
WW2米陸軍の基本装備
これも中田商店さん一択ですね。
現物はもう少し茶色っぽいです。

⑥レギンス
日本軍でいう、ゲートルに相当するもので、
パンツとブーツの間に巻いて、異物の侵入を防ぐアイテムです。

これが地味に難易度が高く、私はebayを使い始めてようやく納得いくものが買えました(MIL-TEC製)。
一応S&Grafさんにもあるんですが、私は買ったことがないので分からないです。
WW2米陸軍の基本装備

ハトメの数は、海兵隊用と陸軍用で違いがあります。(海兵隊の方が少ない)

⑦ブーツ・・・アンクルブーツor2バックルブーツ
革靴です。
2バックルは戦争終盤で見かけることが多く、ポピュラーなのはアンクルブーツ+レギンスの組み合わせでした。

これも値段が高くて、なかなか手を出しづらいところだと思います。

WW2米陸軍の基本装備
出来や質感を見ると、中田商店さんのものがベストなんですが、値段がちょっと・・・という方は、とりあえず楽天のレプリカでもありかな?と思います。

WW2米陸軍の基本装備
合皮の安物レプリカですが、黒いブーツや作業靴よりはだいぶいいです。

ちなみにレプリカも全然ない昔は、日本軍の編上靴で代用していた人が多かったそうです。

上記の装備を一通り着ると、こんな感じになります!

WW2米陸軍の基本装備
(サスペンダーのように見えるのは、解説では省いた背嚢=M1928ハバーサックです)

結構格好良くありませんか?是非皆さんも揃えてみて下さい!

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以上、簡単ではありますが、WW2米陸軍基本装備のお手本の、最小限のことを一通り書きました。

ハ島のレギュレーションはかなり緩く、参加者の皆様の熱意に頼る形になっておりますが、本記事をきっかけに、少しでも皆様がリアルな兵士になることを祈っております。

是非、参考にしてみて下さい!




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