2022年01月12日

コンバット!本編レビュー #1「ノルマンディーに上陸せよ」

コンバット!本編レビュー #1「ノルマンディーに上陸せよ」
原題:A DAY IN JUNE
「コンバット!」記念すべき第1話、Dデイ回です。

・・・とはいうものの、本国での放送順は1話ではありませんでした。

本国放送版では冒頭に前線でDデイを回想するくだりがありましたが、日本放送版ではカットされました。つまり日本放送版は全編回想シーンというわけです。

なおこの本編はパイロット版になります。シリーズの途中でパイロット版をぶちこむのはなかなか珍しいのではないでしょうか?

コンバット!本編レビュー #1「ノルマンディーに上陸せよ」
冒頭のヘンリーですがいきなり現地(ロンドン)の美女といちゃついている2枚目キャラになっています。シリーズ通してストイックな将校のイメージがありますのでかなり新鮮です。

コンバット!本編レビュー #1「ノルマンディーに上陸せよ」
この時点では一等軍曹だったんですね。実戦経験もまだありません。
どうでもいいですがこのMPの口調が良いです。「わかりゃせんよ」と富野ガンダムの一般兵みたいな喋り方をします。

コンバット!本編レビュー #1「ノルマンディーに上陸せよ」
対するサンダースは既に三等軍曹ですね。北アフリカ・イタリアと転戦しており実戦経験豊富です。負傷経験もありますが、缶詰を開ける時に指を切ったとのこと。

コンバット!本編レビュー #1「ノルマンディーに上陸せよ」
ヘンリーと女のことで少しもめます。ヘンリーが先に見つけた女なのにサンダースが接触していた様子。再度接触しようとしたところをヘンリーに発見され歩哨を命じられます。
略綬の数の差が経験の差を物語る。

コンバット!本編レビュー #1「ノルマンディーに上陸せよ」
呼集がかかり待機中の営内では、兵隊が博打やチェスに興じています。
映画「史上最大の作戦」でも似たようなシーンがありましたね。

コンバット!本編レビュー #1「ノルマンディーに上陸せよ」
いよいよ出動だ!上陸用舟艇に乗り込む兵隊たち。海に落ちる者も出てきます。このへんも他の映画で見たようなシーンです。

コンバット!本編レビュー #1「ノルマンディーに上陸せよ」
小隊長と打ち合わせるヘンリー。この小隊長はこの回限りの登場だったような?
上陸後、任意の一個分隊を連れて農家を偵察しろとの命令下達。
ここでヘンリーはサンダース分隊を指名します。

コンバット!本編レビュー #1「ノルマンディーに上陸せよ」
地図を示しながら作戦下達するヘンリー。
果樹園を抜けたところに農家があり、先行した空挺隊が確保しているはずだが、念のため偵察せよとのこと。
視聴者的には空挺隊の装備が気になります。

コンバット!本編レビュー #1「ノルマンディーに上陸せよ」
上陸!

コンバット!本編レビュー #1「ノルマンディーに上陸せよ」
「散開しろ!!」
サンダースの指示は聞いてるだけでかっこいい。CVの田中信夫氏も亡くなって久しいですね。
ちなみに上陸時、サンダースはトンプソンではなくM1ライフル装備です。ヘンリーもM1カーバインでなくM1ライフルですね。

コンバット!本編レビュー #1「ノルマンディーに上陸せよ」
気になったワンシーン。
背負ってるのはPRC-10ですかね?PRC-10は第2次大戦後に採用された無線機です。
ブランケットキャリアに無理やり固定してるのが面白いです。
後の回では考証的に正しいSCR-300無線機も登場していたような気がします。

コンバット!本編レビュー #1「ノルマンディーに上陸せよ」
何とか砂浜を抜け、チーズの缶詰を開けて食うサンダース。
横のブラドック(ギャグ担当)も関心しています。

コンバット!本編レビュー #1「ノルマンディーに上陸せよ」
「こういう時は戦争の名人の言う通りにした方がよかろうと思ってね」
「女の子に関しちゃ負けるがね、お互い得意があるもんさ」
冒頭とは打って変わって、お互い認め合うような会話を交わすヘンリーとサンダース。
あー、良い。

コンバット!本編レビュー #1「ノルマンディーに上陸せよ」
今回のドイツ戦車役はなんと!M48パットン戦車です。
当時(1962年)ではかなり新しめの米軍戦車です
・・・と思いましたが、M48戦車自体は1952年から生産しているそうですので10年目になりますね。
とはいえベトナム戦争にも投入され、当時現役バリバリでした。
それにしてもドイツ兵が乗ってる絵面がなんか笑えます。

コンバット!本編レビュー #1「ノルマンディーに上陸せよ」
偵察が任務でしたが、空挺部隊が捕虜になっているのを発見した一行は農家を占拠しているドイツ軍を襲撃することになりました。
ちなみにこの空挺部隊はM43FJとM43パンツ?を着ているみたいです。

コンバット!本編レビュー #1「ノルマンディーに上陸せよ」
いや無理だろ・・・と薄々思いながら、とりあえずライフルグレネードで攻撃しようとする一行。

コンバット!本編レビュー #1「ノルマンディーに上陸せよ」
そこに現れたのはフランスのレジスタンス。ルイス軽機2丁と火炎瓶をくれました。太っ腹だ!

コンバット!本編レビュー #1「ノルマンディーに上陸せよ」
友人が戦死したことで意気消沈し脱走しかけていたケーリーもワインを飲んで元気になりました。
作戦を変更し、軽機の援護の下、サンダースが火炎瓶で戦車を攻撃することに。

コンバット!本編レビュー #1「ノルマンディーに上陸せよ」
コンバット!本編レビュー #1「ノルマンディーに上陸せよ」
応戦するドイツ軍。今回はMG42も2丁登場!バリバリ撃ちまくりますが、すぐに狙撃されて沈黙します。

コンバット!本編レビュー #1「ノルマンディーに上陸せよ」
コンバット!本編レビュー #1「ノルマンディーに上陸せよ」
戦車が動き出す!が、サンダースの肉薄火炎瓶であえなく炎上・・・。

コンバット!本編レビュー #1「ノルマンディーに上陸せよ」
レジスタンスの女性をチョコレートで引き付けて、歩哨お願いしますよ?とヘンリーにのたまうサンダース。
冒頭と真逆の構図です。
めでたしめでたし。

ここから全152話・4年半に渡る戦いが幕を開けるのである。

【感想】
今回の見どころはヘンリーとサンダースの絡みと進展でしょうか。他の回を知ってると、あの二人がこんな経緯で・・・と感慨深いです。

久々に第1話をまるごと真剣に見返しましたが、マニア目線で見ると動くルイス軽機が面白かったです。弾倉が回転し排莢もしてましたね。
上陸シーンでは背景に煙幕を焚いて広い場所に見せる等、撮影の工夫にも今回気付くことができました。

【5段階評価】
ストーリー:3 テーマ性はないがキャラが立っていておもしろい
アクション:4 上陸シーン、戦車登場
マニア度 :3 装備品・ルイス軽機等は要注目




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