2023年09月17日

Bowmanヘッドセットレプリカのゴム交換

英軍などでよく使われているBowmanというヘッドセットがあります。


ベレー帽やバンダナにも組み合わせができてかっこいいので、自分もZ-TAC製のレプリカを買って使っていました。



購入から7年。久々に着けたくなって棚から出したら、ゴム紐がびろ~~~~んと伸びきっていて
使い物にならなくなっていました・・・。

改めて見ると、ゴム紐と言ってもペラペラで、まるでランジェリー下着の如くスケスケです。

光にかざすと普通に透けます。凄いな。

Z-TACのBowman自体そこまで高いものではないのですが(3000円くらい)、
捨ててしまうのはなんだかもったいないのでゴム紐だけ交換することにしました。


交換用のゴム紐を購入。
Amazonで幅25mm、長さ1.6mで430円。

どんなのが届くか不安でしたが、厚みもありしっかりしています。
光にかざしても問題ありません。


適当にカットして、ミシンで適当に縫い付ければ完成です。



長さ調節用のベルクロは元のゴム紐についていたものを外して移植しました。
ミシン糸がODのものしかなく、しかも酒飲みながら縫ったので線がヨレヨレですね。
でもしっかり固定されているのでヨシ!


ついでにZ-TACのクソデカ刻印も削ってみました。もう少し丁寧に削り込まないといけませんね。


ベースボールキャップも似合うんですよね。
ゴムを替えたらしっかり固定されるようになり、着けるのが楽しくなりました。

問題はそもそも最近サバゲーで特小無線を使わないという点なんですが(致命的)
なんとか使う機会を作って、またBowman着けて遊びたいですね。  

Posted by すけべプラモ at 17:09Comments(0)軍装品レビュー

2023年05月06日

A-TACS FG迷彩BDU(PROPPER)

メルカリでちょっと珍しい服を買いました。



A-TACS FG迷彩のBDUです。

A-TACS FGと言えば、TRU-SPEC製や中国製のACUレプリカをよく見かけますが、BDUはちょっと珍しい気がします。


メーカーは官給品でおなじみのPROPPER社です。
PROPPER社はOD単色のBDUも出していますが、
A-TACS FG柄まで出しているとは知りませんでした。

形状は、襟が小さい・リップストップ生地・腰の調整タブがない、所謂後期型と同じです。
官給品BDUと比べると、生地がかなり頑丈(というかゴワゴワ)で、袖がかなり余裕ある作りになっています。
LC装備やTLBVが似合いそうですね!着て遊ぶのが楽しみです。



おまけでついていたブーニーハットもPROPPER社製でした。
つばの長さが丁度良くてカッコいいです。
  

Posted by すけべプラモ at 10:41Comments(0)軍装品レビュー

2022年03月07日

米軍のWL迷彩帽


LESMOTでウッドランドの帽子が要る!
ということで買いました。
(ファティーグキャップ?パトロールキャップ?何て呼ぶのかな?)

間違えて2つ買ってしまい、しまったー!と思いましたが
届いてみると仕様が全然違う!
これは面白いと思い、明らかに違うやつをさらにもう1個買ってみました。

とかやっていたら計3個(+1個)になってしまいました。アホですね。



(恐らく)年代順に左から並べたところ。
それでは一つずつ見ていきましょう。




一番左のもの。生地はノンリップ。なんか分厚いです。


"Cap, Combat, Woodland Camouflage Pattern"
タグが白い布なので一番年代が古そうです。70年代末とか?
と思って調べたら1979年でした。ドンピシャ!


耳当てを展開できます。内側はウールで暖かいです。
内張は同じウッドランド生地。
冬に被るのによさそうですね。


驚いたのですが、これバイザーに芯材が入ってません!
フニャフニャに曲がります(笑)




2つ目。生地はノンリップですが、質感がサラッとしてBDUに近くなってます。
糸もほつれてるしこれが一番くたびれてるな。


"Cap, Camouflage Pattern, Woodland Camouflage Printed"
なんか回りくどい名称になってますね。1982年。
今度はちゃんとバイザーに芯が入ってます。
メーカーは我らがPROPPER社です。


1つ目と同様に耳当てを展開できます。内側はウールですが1つ目より毛が短く、ウールというよりフリースっぽい感じですね。
内張はOD色の生地になってます。省力化?




3つ目。タグが付きっぱなしだったのでデッドストックかな?
側面に通気口がついてるし、生地はリップストップなので他の2つと明らかに違いますね。
正面に来てた縫い目が無くなっています。


タグの材質がしっかりしてるので、ああ~90年代以降だなあ~と分かります。(BDUで言うと3rdに相当)
1994年。
頭頂部の内張がなくなりました!そのためかタグの位置も頭頂部→後頭部に変わっています。
耳当てもありません。




おまけ
ロスコのレプリカです。
こいつを最初に買いましたが、納得いかず実物を3つも買い足す羽目になりました。
写真だといい感じですが、生地はペラペラのなんかテカリのあるウッドランド擬きで、実物BDUと併せると違和感バリバリです。ウッドランドもなんか色が暗いし。
単体で普段使いには良いと思います。

以上!

実物ウッドランド被服は少しずつ値上がりしてきてますが、まだまだ安く買うことができますので
沢山買って比べたり改造したりするのも楽しいです。

今回は芯なしバイザーのやつが気に入りました(笑)
来年の冬にでも被って町を歩いてみたいですね。  

Posted by すけべプラモ at 22:54Comments(0)軍装品レビュー

2022年01月27日

集約チョッキ(弾納ベスト) その2


前回の記事で散々こきおろした集約チョッキですが、
捨てるに忍びなく、少しでもまともに使えるように改良してみましたのでご紹介します。

<ファステックスの交換>

元々のファステックスがかなりフニャフニャな上に押しピン跡も凄く、何故か遊びがあり締めても動くというかなり情けない出来だったため、全て交換しました。
物はAmazonで購入した中国製の安価なものでしたが、遊びも少なくカッチリとした出来で好感触です。
色は迷いましたがODとしました。タンカラーでも良かったかも。

散々言及したポーチのファステックスは雌雄を交換。
ストラップの長さを調整して、ファステックスが蓋の上に載るようにしました。
たったこれだけでポーチを閉じるときに雌側がどこかに行ってしまうという事態を避けることができます。

<ベルクロの追加>

とはいえファステックスのみでは素早くポーチを閉じることは難しいため、ベルクロも取付けました。
このベルクロ+ファステックスの併用スタイルは、SOEベスト等様々なギアで見られますが、
ベルクロが劣化してもファステックスで止められるという安心感が大きく、大変気に入っております。
音が気になるときはベルクロに何か噛ませて無効にしたり、色々使い道の幅もありますし。

<ゴムバンドの張り直し>

最悪だったビンビンの脱落防止ゴムバンドは
全て取り外し、再度調達したものを縫いなおしました。


弾倉3本で緩く締まる程度に調整しています。
改良前と比べると弾倉がスルリと出し入れ出来るようになり、大変快適になりました。


少しテンションがかかりますが、弾倉を4本入れても苦になりません。

なぜゴムバンドをわざわざ付け直したかについて・・・

集約チョッキのゴムバンドは
・ポーチの口を窄めること
・ポーチ内で弾倉が暴れないよう固定すること

この2点の役割を果たしています。
弾倉を3本入れている写真を見るとわかりますが、ポーチの縁が弛んでおり布が余っていることが分かると思います。
このためゴムバンド無しで蓋を閉めようとすると、ポーチの口が一方に寄ってしまい、蓋の端からはみ出してしまいます。

加えて弾倉がポーチの中で暴れてしまうので、はみ出したポーチの口から弾倉が脱落しやすいのです。

以上色々考慮した結果、再度ゴムバンドを採用することに決しました。

取付高さを少し上げて、口を窄めやすく・弾倉を入れやすくなるように改良しています。
また、ベルクロ面が弛むことが無いよう、正面にも縫い付けて固定しました。


お陰でこの通り、スッと蓋を閉めることができるようになりました。

実は下の雄ファステックスが少し邪魔なのですが・・・ここは180度フリーにしても良かったかも・・・
まあ、手で払えばいいのでよしとします。

<パラコード追加>

背面は調整用のパラコードを差し込んだだけ。
だいぶ長くしたけど、防弾チョッキの上から着る際に問題ない程度の長さまで調節しようと思います。


以上、長々と書きましたが
ベルクロを縫い付けるだけでもかなり使いやすくなると思います。
集約チョッキをまともに使いたい!という奇特な方が万一いらっしゃいましたら、是非参考にして下さい。
(そんな人は余程いないと思いますが・・・CONDORあたりの適当なチェストリグ買った方が30倍いいと思います)


次回は実戦投入・試験運用した結果を報告します。
  

2022年01月12日

集約チョッキ(弾納ベスト) その1

自衛隊装備と呼ばれるものは世の中にたくさんありますが、今回はその中でも、集約チョッキ(弾納ベスト)と呼ばれるものを紹介します。



この集約チョッキ、チェストリグに近いものなんですが、
ここまで本来の用途を果たせないチェストリグを自分は見たことがありません

本来の用途とは、
・弾薬を格納する
・再装填のため、迅速に弾薬を取り出す

の2点ですが、
この2点の両方を全く果たせない産業廃棄物、それが集約チョッキです。

正直言って使い物になりません。
ゴミと言って差し支えないと思います。
集約チョッキどころか醜悪チョッキだと思います。

それでは、どのような点がゴミと言わせる所以なのか説明していきましょう。

<良いところ>
冒頭いきなりボロクソに貶した集約チョッキですが良いところもあります。
それは

・かっこいい
・防水ポケットのおかげで、布を濡らさずにしまえる


この2点です。
特に1点目が大きく、このお陰で多くの自衛隊ファンを惹きつけ、被害者を確実に増やしてきました。
もちろん私もその一人です。


かっこいい 集約チョッキ 着用例(五七五)


<だめなところ>
主に以下の3点です。

①弾倉を収納できない
②弾倉を迅速に取り出せない
③ポーチ部の蓋を閉じられない


この3点には全て構造上の理由がありますので、1つずつ詳細に解説していきましょう。

①弾倉を収納できない
最初に申し上げますが、これは集約チョッキの容量が少ないという意味ではありません。
各ポーチの大きさは、STANAGマガジンを4本入れても余りが出るほど大きく、
このポーチが4箇所付いているので計16本のマガジンを携行できます。
他のチェストリグと比較しても十分すぎる容量だと思います。

注:ゴムバンド(後述)を取り除いた写真です それにしてもデカすぎるだろ

じゃあ何故収納できないのかと言うと…

集約チョッキには、弾倉の脱落防止用と思しきゴムバンド(写真の赤丸で示した部分)が付いており
これが各ポーチを締め付けるようになっています。

ゴムバンドによる締め付けで弾倉の脱落防止を図るというアイデアは、今日では広く取り入れられており、
決して悪い発想ではないと思います。

例:皆さんご存じのEAGLE製マガジンポーチ

問題はこのゴムバンドの締め付けの強さです。
集約チョッキの場合、ほとんど余裕がないほどにギュンギュンに締め付けられています
2本目以降は指でゴムを内側から押し広げながら弾倉を突っこまなければならないほどで、3本以上入れるためには相当体力を消耗します。汗だくになります。
先に書いたように、各ポーチの格納数は4本、それが4袋ですから、フル装備にしようとすると大変な苦労になります。
というかやろうとして諦めました。

売られている集約チョッキを見ると、どれもこれもポーチがぐしゃぐしゃに潰れています。これがゴムバンドのキツさの証明です。

もうぺちゃんこだよ 物凄くダサいです

②弾倉を迅速に取り出せない
これはさっきの逆で、ギュンギュンにゴムで締め付けられた弾倉の束から、1本の弾倉をスパッと抜き取れるかという話ですね。
もちろん無理です。

③ポーチ部の蓋を閉じられない
集約チョッキは、ポーチ前面に配置されたファステックスを使って蓋を閉じるようになっています。
オスが蓋側、メスがポーチ側に取り付けられています。

バックル形状に注目 上側がオスですね
注:ゴムバンド切断済


ファステックスを閉じるときは普通オスを持ってメスに突っ込むので、この配置は良さそうに思えますが…
メス側の基部がフリーになっているため、一度ファステックスを外すとメスが重力で下を向いてしまいます。

180度フリー!!!

なので、片手でファステックスを開放し弾倉を取り出して、蓋を閉めようとすると…
メスが下を向いてるせいでめちゃくちゃ閉めづらいのです。

ちなみに、先述のゴムバンドがメスのファステックスと同じ位置を通っています。
じゃあゴムバンドを使ってメスを固定すればいいじゃん!と、誰もが思うのですが…

ゴムバンドの下にファステックをくぐらせればいいじゃん、と思うでしょ?

ギュンギュンのゴムバンドなので、当然ファステックスに指が届かなくなり、
今度は蓋を開けられなくなってしまいます。
この欠点がかなり致命的で、普通にサバゲーで使用しようとすると、
「ギュンギュンのゴムバンドのおかげでとりあえず弾倉は固定できているが、蓋は開きっぱなしなのでファステックスがブランブランしている」
という悲しい絵面が生まれます。

ファステックスを使用している装備品は数えきれないほどありますが、メスを完全に固定しているorメスが蓋側についていて、重力でオス側を向くようになっている物が多いです。

例:LCマガジンポーチ メスを完全固定

例:元ネタと言われているアークティス製アドバンスドチェストリグ
メスが蓋側


例:SOEベスト メスが蓋側

何故わざわざ元ネタと反対にして使いづらくしたのか?
理由はわかりませんが、恐らく
「閉めるときは当然蓋側を持つから蓋にオスがあったほうがええやろ」
みたいな、至極単純な理由の気がします。
適当という言葉の方が適切だと思います。

そもそもちゃんと蓋をしたとしても、蓋よりポーチの方がデカいせいで
慌てて蓋を閉めるとポーチの口が蓋の横からはみ出します。

赤で示した部分がはみ出したポーチの口です

このせいで安易にゴムバンドを切ってしまうと、蓋とポーチの隙間からマガジンをポロポロ落とす羽目になります。
なぜポーチの口を蓋よりもでかくしてしまったのか?真剣に意味がわかりません。
マガジンをたくさん入れたあとでも指が入りやすいようにしたとかそういう工夫なのかもしれませんがだったら蓋をデカくしろよと言いたい。

【総評】
自衛隊の一部部隊・空挺団向けに製作されたと言われるこの集約チョッキ。
その正体は、見てくれだけの模倣品に思いつきによる改悪を加えた代物でした。
格好は良くても実際に触ってみるとその酷さをひしひしと感じます。
結局制式採用には至らず(当たり前だ)、PX品が現在でも流通しています。近年のロットはファステックスの樹脂品質が改良されているようです(構造は全く改善されてないのが腹立つ)。
新品の価格相場は1万円程度ですが、こんなものを1万円で買ってはいけません
コレクター市場ではあまり人気がないのか、オークション等で安く手に入ることがあります。私もフリマアプリで2千円程度で購入しました。

今回はここまでにします。

次回記事では、この醜悪チョッキをまともに使用できるように改造していきます。