2024年03月29日

グレナダレンジャー

グレナダレンジャーってかっこいいですよね。


ODファティーグ上下にサスペンダー装備に短いM16…からするとパッと見ナム戦装備に見えますが、
グレナダ侵攻時の75レンジャーがこのような格好をしています。
恐らくですが当時のウッドランドBDUはノンリップのものしかないので、あえて涼しいジャングルファティーグを着たのではないかと思われます。
とはいえERDLリーフのファティーグやLCリーフもあった筈ですが…

よく見るとサスペンダーやマガジンポーチはナイロン製のLC装備ですし
銃はXM177系でなくM653ですので違いがわかるかと思います。


数年前、wikipediaのコルト・コマンドーの項目にこの写真が貼ってあって、一目惚れしました。
これは演習の時の写真みたいです。
肩のカモフラージュもかっこいい!


レンジャータブと階級章バッジをつけたパトロールキャップが特徴的ですが
官給のODパトロールキャップってあるのかな?民生品かもしれません。
自分は代用でS&GrafやTRU-SPECのものを使ったりしています。


左の人はGTH※(末期のM1ヘルメット)も使っていますね。ヘルメットカバーだけはウッドランドです。
※Ground Troops Helmetの略
ブーツもジャングルブーツですね。
銃はM653を先に挙げましたがM16A1が主流のようです(何せ制式装備だし)。


…ということでジャングルファティーグを流用できるので、ナム戦ばかりやってきたけどちょっと軍拡してみたいなという人におすすめです。
LC装備はナイロン製で軽量ですしサバゲにも向いてますよ。  

Posted by すけべプラモ at 20:33Comments(0)装備解説

2018年09月16日

WW2米陸軍の基本装備

※2019.4.20 細かい部分を加筆修正、着用例写真を掲載しました。

『ハ島攻防戦』の装備レギュレーションでは、「WW2に参戦した軍および警察・レジスタンスであればOK」とされています。

装備に詳しくないが興味がある初心者の方々を受け入れる意図で、このようなレギュレーションとなっていますが、実際はどんな服を買えばいいのかわかんないよ!!という方も多いと思います。

そこで、WW2米軍をかじっている私の視点から、少なくともこれを買えばかなり史実に近い服になるよ!!という指標を大雑把に書いてみようと思います。

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まず私が描いた、下の超絶上手い絵()をご覧ください。



イタリア~ヨーロッパ戦線でのアメリカ陸軍の一般的な服装です。
(ちなみに袖の階級章は3等軍曹です、描き間違えで変になってますが)
服装としては、この7点のアイテムをそろえれば、完全にアメリカ兵に見えます(笑)

では、アイテム各々について簡単に説明しましょう。

①ヘルメット・・・M1ヘルメット
丸っこい形の、鉄製のヘルメットです。
内側に、小さめの内帽(紙ないし樹脂製)が入っているのが特徴です。

内帽の前側に茶色の革製ストラップがついていて、これで外帽と固定します。
顎紐はカーキ色で、外帽の金具についています。戦後は、オリーブドラブ色になったり、外帽につく金具が増えたりしました。


ちなみに昔私が使っていたのはAmazonに出ている5000円くらいの謎レプリカでした。
形は良かったのですが、内帽の頭に接する部分の出来が悪く、被り心地がとても悪かったです。
それと、顎紐がめちゃくちゃチープな別物でしたので、切り取って捨てた覚えがあります(笑)


買うなら、S&Grafさんのものがまずまずな出来でおすすめです。

【余談】
当時の米兵に愛用された、ジープキャップというものがあります。

本来はM1ヘルメットの下に被るものですが、休憩中などこれだけ被ってる兵士も多かったようです。
軽量なので、走り回りたい人にはぴったりかもしれません(笑)

②インナーシャツ・・・ウールシャツ
羊毛のワイシャツです。
色が絶妙で、初心者当時色が似たシャツを探したのですがなかなか見つかりませんでした。


これは中田商店さんのを買えばいいです。レプリカとしては決定版と言っていいでしょう。

③ジャケット・・・M41野戦服
襟が大きい、カーキ色のジャケットです。
薄くて破れやすく、大戦当時は不評だったようですが、ノルマンディー上陸からしばらくまでは基本この服です。


中田商店さんと、S&Grafさんのものがポピュラーなようです。色調が少し違うので、好みで選ぶと良いでしょう。


【余談】
他にも、M43HBTや、M43フィールドジャケットというのもあります。名前が似てますが、別物です。

M43HBTは、ヨーロッパ戦線のみならず太平洋戦線でも米陸軍が広く使っていた、涼しめの作業服です。
上はM41で下はM43HBTという組み合わせも当時見られました。
S&Grafさんにあります。


M43フィールドジャケットは、M41の後継ジャケットで、ポケットが増え、色がグリーンになったものです。
厚めの生地なので、冬のヨーロッパ戦線のイメージが強いですね!
戦争後期の空挺部隊も着ています。

④ベルト
ベルトは、ジャケットの上から巻きます。
何のベルトを着けるかは、以下の通り武器によって異なります。

M1ガーランド→M1923 カートリッジベルト(ガーランドベルト)

S&Gさん。ちょっと生地が粗目です。

CLASSIFIEDさん。最近再販したようです。見た目はしっかりしてそう。

M1カービンorM1トンプソン→M1936ピストルベルト

※トンプソンマガジンは陸軍の場合、肩掛けのポーチか、20連×5本のポーチを使っていました。

肩掛けポーチ

※カービンマガジンは、専用ポーチをピストルベルトに取り付けます。

専用ポーチ

BAR→BARベルト



また、上記のベルトにはオプションとして、
・救急ポーチ(M1942ファーストエイドポーチ)
・水筒ポーチ(M1910キャンティーンカバー)
・銃剣(M1905バヨネット)

は、必ず付けています。

ファーストエイドポーチは、S&Grafや中田商店にもありますが、SEABEESというショップの物がとても安く、生地も良い感じなのでお勧めです。

あとの二つは、ちょっと値が張るので、買える時に買って揃えていくとよいでしょう。

ハ島への参戦にあたっては、上記のベルトその他はなくても構いませんが、
あるとないとでは格好良さが段違いなので、一番安いピストルベルトだけでも装備されることを強くお勧めします

⑤パンツ・・・ウールパンツ(マスタードパンツ)
羊毛の茶色寄りカーキ色のスラックスです。
これも色が絶妙で、似た色のパンツがありそうでなかなかないです(笑)

これも中田商店さん一択ですね。
現物はもう少し茶色っぽいです。

⑥レギンス
日本軍でいう、ゲートルに相当するもので、
パンツとブーツの間に巻いて、異物の侵入を防ぐアイテムです。

これが地味に難易度が高く、私はebayを使い始めてようやく納得いくものが買えました(MIL-TEC製)。
一応S&Grafさんにもあるんですが、私は買ったことがないので分からないです。


ハトメの数は、海兵隊用と陸軍用で違いがあります。(海兵隊の方が少ない)

⑦ブーツ・・・アンクルブーツor2バックルブーツ
革靴です。
2バックルは戦争終盤で見かけることが多く、ポピュラーなのはアンクルブーツ+レギンスの組み合わせでした。

これも値段が高くて、なかなか手を出しづらいところだと思います。


出来や質感を見ると、中田商店さんのものがベストなんですが、値段がちょっと・・・という方は、とりあえず楽天のレプリカでもありかな?と思います。


合皮の安物レプリカですが、黒いブーツや作業靴よりはだいぶいいです。

ちなみにレプリカも全然ない昔は、日本軍の編上靴で代用していた人が多かったそうです。

上記の装備を一通り着ると、こんな感じになります!


(サスペンダーのように見えるのは、解説では省いた背嚢=M1928ハバーサックです)

結構格好良くありませんか?是非皆さんも揃えてみて下さい!

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以上、簡単ではありますが、WW2米陸軍基本装備のお手本の、最小限のことを一通り書きました。

ハ島のレギュレーションはかなり緩く、参加者の皆様の熱意に頼る形になっておりますが、本記事をきっかけに、少しでも皆様がリアルな兵士になることを祈っております。

是非、参考にしてみて下さい!  

2017年12月21日

TVドラマ"COMBAT!" サンダース軍曹の装備考察③ 装身具編

2018.3.27 ハバーサック他の記述について訂正しました。
だいぶ期間が空いてしまいましたが引き続き研究を行っていきましょう!
(需要はない)

今回は腰回りの装備品についてです。
基本的には、一般的なWWⅡ米陸軍装備ですが・・・?

○腰回り

M1936ピストルベルトを基本とし、
ファーストエイドポーチ・ピストルマガジンポーチ・水筒・ホルスターを装備します。
なおサスペンダーは使用しません。

ピストルマガジンポーチですが、フラップ縁が丸型のものと、V字型の物の両方が見られます。

腰の右側に注目

ちなみに、初期はイギリス軍のステンガン用P38マガジンポーチを左後ろに装備している時があります。

#38「老兵は死なない」より

他の回でも使用が見受けられますが、見かける回は少ないです。
基本的に予備弾倉は懐に入れています(笑)
取付け方は不明ですが、位置を見る限り上側のフックをベルトのホールにひっかけているように見えます。

右腰に付くときもあります、これは位置が高く、正規の付け方かな?

実際に使ってみると、トンプソンのマガジンポーチではキツキツのサイズなので、正直使いづらいです・・・。

ちなみに銃剣は・・・装備していません!
なので毎回借りてるんですね・・・(笑)
他の分隊員は装備してます。

○背負いもの

陸軍装備でおなじみ、M1928ハバーサック・・・と思いきや!
旧式(WW1時)のM1910ハバーサックです。
ミートカンポーチの留め具がスナップボタンなのが特徴です。

M1910ハバーサックは、余剰品が使われたという話も聞いたことがありますが・・・
WW2で一般的なのは前者なので、ヒストリカルと兼用する方は注意しましょう!
なお殆どの回でスコップを装備していません。

また、フックをピストルベルトと接続していないため
前方の帯は固定されずブラブラしています。

フックブラブラの例

が、手榴弾をその帯(金具?)に引っかけている時があり
その際はフックを使用しているようです。


実際の携行の仕方もこうなんでしょうか?詳しい方教えて下さい。

なお、ハバーサックを装備するのは
街への攻撃時や、部隊全体での前進時のみで
パトロール時は装備しません。


上陸戦時を含め、初期はスコップ装備が多く見られます。
(1枚目、よく見ると、スコップの向きが違うように見えますね・・・)

○衣服

アメリカ陸軍でおなじみ、M41フィールドジャケットと、ウールシャツ、マスタードパンツです。
M41は黄色が強めのもの。
ウールシャツとマスタードパンツは、中田商店のレプリカで問題ないでしょう(色合いがかなり似ている)。

ブーツは殆ど、M43ブーツ(2バックルブーツ)を履いていますが、初期はレギンス+アンクルブーツでした。
(前回記事を参照)


#46「将軍と兵隊」より

暑い時期の撮影なのか?ジャケットなしで戦う時もあります。


#24「ある村、その生と死」より

逆に寒い時期の撮影では、OD?の軍手をつけているときがあります。
これで冬のコスプレも安心ですね!

上記の通りに、できる範囲で集めると、こんな格好になります。


似てね~(笑)
2バックルブーツは、サイズが合うものがなく・・・やむなくレギンスになりました。
いつかサイズの合うものを入手したいです。

次回は・・・ヘンリー少尉やカービー他、小隊のメンバー装備について書こうと思います。



<過去記事>
TVドラマ"COMBAT!" サンダース軍曹の装備考察 序
TVドラマ"COMBAT!" サンダース軍曹の装備考察① ヘルメット編
TVドラマ"COMBAT!" サンダース軍曹の装備考察② ブーツ編
TVドラマ"COMBAT!" サンダース軍曹の装備考察③ 装身具編



  

Posted by すけべプラモ at 20:05Comments(4)装備解説

2017年07月03日

TVドラマ"COMBAT!" サンダース軍曹の装備考察② ブーツ編

帰宅してコンバット!本編観てたら書くのを忘れそうになりました(笑)
カラーのシーズン5も面白いですねー。

それはともかく靴の話・・・ですが、お話することは少ないです。

サンダース軍曹だけでなく、レギュラーメンバー・モブを問わず登場する兵士は皆
M43、2バックルブーツを履いてます!

インドアフィールドのサバゲーマーみたいな態勢だ



注:リトルジョンの足です

今では実物・レプリカもほとんどなく、あっても高価でなかなか手に入らないブーツですよね・・・。
個人的にサンダース軍曹装備の中で一番難易度(もとい値段)が高いのはここだと思ってます(笑)
WW2装備の人の中でもあまり見かけませんね~。(時代考証的なところもあるのかな?)

ソールも無いし時期的にも実物っぽいんだよなあー
羨ましい限りですね・・・(血涙)

じゃあ2バックルブーツ買わないとコンバット!装備できないじゃん!とお嘆きの方、ご安心下さい。
シーズン1の中でも初期は全員M1938レギンス+アンクルブーツのスタイルでした。


#3「あるドイツ将校」より、装備過多なサンダース軍曹

レギンスから2バックルブーツへの切り替わり時期ですが
確か#8「戦場の名投手」の時点で既に全員が2バックルブーツになっており驚いた覚えがあります。
その一方で、その後の#17「ハダシの二等兵」では2バックルブーツを履いてきた新兵をみんなが羨むシーンがあったりするんですが・・・。
まあこの辺は多分製作順と放送順の違いのせいではないかと思います。

ちなみにノルマンディー上陸回である#1「ノルマンディーに上陸せよ」では全員レギンス+アンクルブーツスタイルでした。


本来13話なんですけどね・・・日本放送版は回想回の序盤を全カットして第一話みたいに編集してあります。

なお、なんで切り替わったかというと・・・「役者がレギンスをめんどくさがったから」という説が有力です(笑)

結論としては・・・どっちでもいい!!
好きな方を買って使いましょう~
ちなみに2バックルブーツは入手難なので、形状のほぼ同じフランス軍の物を代替として使う方も多いみたいですよ!

個人的には期間も長く、脱着も楽な2バックルブーツの方が好きです(笑)
持ってないけど・・・。

次は衣服の事を書こうかな~。
この完全な自己満企画、誰がために続くのか?  

Posted by すけべプラモ at 23:29Comments(0)装備解説

2017年07月02日

TVドラマ"COMBAT!" サンダース軍曹の装備考察① ヘルメット編

それではさっそく装備を見ていきましょう。

○ヘルメット


サンダース軍曹のトレードマークである迷彩ヘルメット。
写真はカラーの最終シーズンのものですが、白黒の頃でもこのヘルメットのお陰で一発で区別がつきます(笑)

で、これ何?ということなんですが大戦型のM1ヘルメットに迷彩パラシュート生地を被せたものになります。

この迷彩パラシュート生地は、カーキとグリーンの2色からなるダックハンター迷彩。
当時米空挺隊が千切ってスカーフにしてたり、後にベトナム戦争でベトコンがマントにしてたりする物と同一です。
↓これ(画像は拾い物)


昔は海兵隊の迷彩ヘルメットカバーだとも言われており、私もそう思ってましたが(笑)、違うので気を付けましょう!
軍曹のヘルメットカバーは二色ですが、海兵隊のヘルメットカバーは3色です。

ちなみにヘルメットカバーと言っても、ぴったりフィットする形に縫製してあるわけではなく、単純に適当な大きさの生地をそのままヘルメットのライナーとシェルの間に挟み込んであるだけのようです。
初期の回では詰め込みが甘く、布が余ってたりします(笑)

#3「あるドイツ将校」より。一番最初に製作された回で色々と見どころが多いです

海兵隊のヘルメットカバーはちゃんと縫製されており、装着するとヘルメットのど真ん中に縫い目が来るはずですが、軍曹のヘルメットカバーにはその縫い目が見当たらないので、その点でも区別できますね。

問題は、このパラシュート生地の入手が難しいことです。
レプリカもないため選択肢は実物のみとなりますが、近年は数が少ないのか
通販やオークションでは全然見かけません。
私も探し回って幸運に恵まれなんとか1枚手に入れましたが、生地を繋ぐ部分だったのか縫い目が入ってしまっており、ちょっと惜しい状態です。

大きい生地を持っている知り合いに頼んで切り分けてもらうのが一番よいかもしれません。
コンバット!フリークであれば頑張って入手しましょう!

○上陸時
サンダース軍曹が迷彩メットカバーを全くしない回が一度だけあります。
#1「ノルマンディーに上陸せよ」です。

上陸用舟艇のナンバー「PA142」をチョークで書いただけの
ただのM1ヘルメットです。表面も綺麗ですね!

ちなみにこのシーンの直後、サンダース軍曹は
ヘルメットに唾を付けてから海岸の砂をまぶして即席カモフラージュを施します。

砂バシャア


完成

おかげでチョークの字が半分消えちゃってますが(笑)
カモフラージュ主義は上陸時からだったんですね!

○おまけ
ちなみに、ベトナム戦争当時の兵士が同じパラシュート生地をヘルメットカバーにしている写真があります。

1967年の写真ということで、コンバット!初回放送末期若しくは終了後になるかと思われますが
サンダース軍曹リスペクトかもしれませんね(笑)

パラ生地ヘルメットカバー装着写真については、WW2当時のものもあると聞いたことがありますが
私はまだ見たことがありません。
ご存知の方おられましたら情報提供頂けますと嬉しいです。

次は靴の事を書こうと思います。  

Posted by すけべプラモ at 23:29Comments(3)装備解説