2022年01月17日
コンバット!本編レビュー #3「あるドイツ将校」

原題:FORGOTTEN FRONT
1番最初に撮影された回ながら、よく挙げられる傑作回。
他の回と違い、オープニングの背景や、ナレーションがありません。

ロケーションまで明確に表示するのはこの回くらいだと思います。
フランスのヴィル川は、オマハビーチから約30km離れた小さい川みたいです。

最初に登場するのはコールサイン「ブラックロック」。劇中曰く「班長」はマック2等軍曹です。

無線手はSCR-300を背負っていて、考証もバッチリ。

無線を受けるヘンリー。ヘルメットから、今回ようやく少尉であるとわかります。
ヘンリーのコールサインは「チェックメイト・キング」です。
<コンバット!の無線及びコールサインについて>
改めて解説の必要もないかもしれませんが、コンバット!未見の方もおられるかもしれませんので改めておさらいしましょう。
コンバット!の無線コールサインにはチェスの駒の名称が使われます。
今回は既に「ブラックロック」が登場しましたが、これは「ブラックルーク」の誤訳になります。
サンダース分隊は基本的に「ホワイトロック」になります。シリーズ後期になると「ホワイトルーク」に修正されます。
ヘンリー小隊は「チェックメイト・キング2」です。おそらくK中隊第2小隊の意と思われます。
他にも「ホワイトビショップ」「チェックメイト・キング6(=中隊本部?)」が出てきます。
(たまに変なコールサインも出てきますが・・・。「キング・タイガー」(???)とか)
「チェックメイト・キング2、こちらホワイトロック、どうぞ」
もはやお馴染みの台詞ですね!
ちなみに今回は「キング”2”」の部分が聞き取れなかったために、ヘンリー小隊が「チェックメイト・キング」になっています。

家屋を制圧しようとしますが、椅子に仕掛けられたブービートラップで全滅します。
虫の息のマック軍曹の救出、及び任務を引き継ぎに来たのは、我らがサンダース分隊「ホワイトロック」(笑)です。

今回のメンバーは、サンダース・ケーリー・カービー・ドク(衛生兵)の4名。
この回の見どころは、やはり擬装です。
申し訳程度ですがヘルメットの偽装網に葉っぱをつけてますし、
顔も黒くペイントしています。空挺部隊みたいだあ・・・。

今回は敵の大砲を観測・砲撃要請するのが任務なので、前回に引き続き双眼鏡を携行しています。

援護するケーリーとカービー。初期なので二人とも着剣してます。
カービーはまだM1ライフル装備。トレードマークのBARを手に入れるのはまだ先になります。
ケーリーが軽口を叩くとカービーは「何だとこの馬面野郎・・・」と答えます。1話でも馬面呼ばわりされて喧嘩になってるし、ケーリー=馬面で定着しているようです。

マップケースはケーリーが代わりに持っていますね。
家屋を制圧したサンダース達ですが、マック軍曹は保たず息絶えてしまいました。

今回の準主役であるドク。

というかドクまで擬装しています。ヘルメットに砂をかけているために赤十字がほとんど見えません。


床下に何かいる!・・・と思ったらドイツ兵のおじさん脱走兵でした。
が、英語がまあまあ上手く、問題なく米兵とコミュニケーションをとります。
タイトルでは将校でしたが、明らかに兵ですね。

懐中電灯と一緒にトンプソンを持つとタクティカルでかっこいい。

最初の見張りはドクです。衛生兵ですが今回は普通に武装しています。
M1カーバインは、着剣ラグが付いた戦後型ですね。
ちなみに1話では戦中型が登場しています。

身の上話を語るドイツ兵。
名はカール・ドルフマン。
喧嘩嫌いな性格で、母親には褒められたが父親にはよく叱られた。
遊園地で手品師をしていた。
歌はあまりよくないが、「アメリカの歌大好きです」。
歌いだすドイツ兵。
You Are My Sunshineは歌詞をほとんど覚えてませんでしたが、
Show Me The Way To Go Homeは見事に歌って見せます。
ドクもついリズムをとってしまいます。
とにかく明るくていいドイツ兵なんですよね。
ちょっと片言だけど終始丁寧語だし。
徴兵されたそうですが、この後のドイツの末路を考えると気の毒で仕方がありません。
映画「プライベート・ライアン」のドイツ兵と比べると対照的ですね。状況がだいぶ違いますが・・・

リンゴを採ってきたカービー。
腐ったリンゴを食わせようとしてドイツ兵をいじめます。
戦友が罠で殺された直後なので仕方ないのですが、ここはちょっと胸糞悪いシーン。


「彼だって人間だ」
「虫けらだい!!」
代わりにドクが普通のリンゴを投げるが、ドイツ兵は受け取らず、
そのままリンゴが転がってきたところを、カービーが思い切り踏み潰す。
良い演出です。
戦友の遺体を見た後に現れたドイツ兵捕虜。ヘイトが向かない筈がありません。
ピリピリした空気が流れます。

そういえば本来は観測任務でしたね。
仲良く双眼鏡を覗くサンダースとケーリー。

ドイツ軍の斥候が接近!
捕虜のドイツ兵に追い払わせます。

なんとドイツ兵も擬装しています。斥候らしくてカッコいいぞ!

ドイツ軍無線機も登場。実物なのかよく似せた小道具なのか判別できませんが、雰囲気は出てると思います。

砲撃が命中!命中報告を受けご満悦のヘンリー少尉。

何故か彼もご満悦。
うっかりカービーが中隊前進の情報を喋ってしまい、ドイツ兵に聞かれてしまいます。

「ドイツ軍の戦車だ!」
サンダース軍曹にそう言われると、M48パットンもティーガーⅡに見えてくるので不思議です。

一人ずつ河を泳いで脱出することに。
レギンスを「ゲートル」呼びしているのも興味深いですが(日本人にはわかりやすいですよね)、
「ストリップしろ」という言い回しが面白いです。
ドイツ兵はどうする・・・?
一瞬無言になった時、さっき歌っていたShow Me The Way To Go Homeのインストが流れる。
エモい演出です。

白い鉄十字が輝く!戦車もしっかり擬装しています。
シルエットを誤魔化す効果があるので、戦車が違う戦車を演じることが多い戦争映画ではよく使われます。


緊張が最大に達した時、ケーリーはドイツ兵を殺そうとするが・・・。


脱出に成功し、次の作戦前に、キャンティーン(水筒)に水を詰めるケーリー。
この水筒よく見ると、アルミ製のWWⅠ型です。
ハバーサックもそうですが、コンバット!ではWWⅠ装備がちょこちょこ登場しますね。

感情を爆発させるケーリー。このシーンは涙無しでは見られません。
CVの山田康雄氏が熱演。声が震えている迫真の演技です。

サンダースの前で、前進が始まっていく。
【感想】
捕虜になったドイツ兵と交流したり心理戦をしたりするのもコンバット!の定番ですが、その初回です。
ドイツ兵がめちゃくちゃいい人なのでつい感情移入して観てしまいました。
人間描写が良い回です。
ドクが優しくしちゃうのも、カービーが酷いことするのも、最後のケーリーも、人間の持つ一面なんですよね。
最後のオチもグッと来ました。
製作第一回なためか、擬装などにかなりの拘りが見られるのもポイント。
アクションは無く地味ですが、是非多くの人に観て欲しい回です。
【5段階評価】
ストーリー:5 ザ・人間ドラマ
アクション:2 戦車は出るけど戦闘はほぼナシ
マニア度 :3 擬装、無線機等
Posted by すけべプラモ at 23:25│Comments(2)
│コンバット!本編レビュー
この記事へのコメント
こんにちは、随分、長いことお休みでしたね。
もうこのブログ無くなったかと思ってましたが復活していただき楽しく拝見してます。
懐かしいお話に、当時は気にもしなかったマニアックな装備の話は今更ながら興味深く読ませていただきました。これからも楽しみにしてますよ。
もうこのブログ無くなったかと思ってましたが復活していただき楽しく拝見してます。
懐かしいお話に、当時は気にもしなかったマニアックな装備の話は今更ながら興味深く読ませていただきました。これからも楽しみにしてますよ。
Posted by eighth944 at 2022年01月18日 06:52
ありがとうございます。
ミリタリー趣味はずっと継続していましたが、なかなかブログを更新する気力が起こらずでした。
1話分書くのにも2〜3時間を要するため、正直なかなか厳しいのですが、何とか全話分完走したいと思っております。
不定期になるかと思いますが今後も宜しくお願い致します。
ミリタリー趣味はずっと継続していましたが、なかなかブログを更新する気力が起こらずでした。
1話分書くのにも2〜3時間を要するため、正直なかなか厳しいのですが、何とか全話分完走したいと思っております。
不定期になるかと思いますが今後も宜しくお願い致します。
Posted by すけべプラモ
at 2022年01月18日 08:16
